環境教育の実践学習における教育手法 −参考例−
• 重要な点は子供の感性をはぐくみ、実際の経験や体験を通して、自分で考える力(思考力+応用力)や創意工夫する力をつけること。 • 失敗した時になぜそうなったのかを考える習慣を持ち、知っているだけではなく実践できる力をつける。 • 繰り返し学習を行うことで、身に付く学習をめざす。 • 昆虫を育てたり作物を栽培することで、生命の尊さ、ありがたみ、大切さを心で理解できる感性を育む。 • 絵日記・観察記録をつけ習慣づけることで記憶力と集中力を向上させる。 (発見・おどろきは子供の基本的成長を促します。) |
生態系保護の大切さ
コスタリカは多種多様な動植物の宝庫で、この特色をいかした教育の取り組みを考えると良いかと思います。
生態系を維持する(保護する)ためにどうすれば良いかを話し合います。そして生物多様性について考えましょう。
有機農業の実践学習参考例
まず校内の環境を整えるところから始めましょう。清掃(ゴミをひろう)、水の確保、樹木・薬草を植える。
有機堆肥と土づくりを行い、微生物の働きを学びます。有機農業の基本として土づくりが最も大切なところです。
次に初級編として比較的栽培の容易な作物の品種を選びます。ハツカダイコン、香菜(コリアンダー) が良いでしょう。
ハツカダイコンはあまり失敗することなく育ちますので、収穫までの過程を絵日記にまとめまず子供に自信を持たせましょう。赤かぶをいただきそのおいしさを味わってみましょう。次は、香菜(コリアンダー)ですが、ここでは作物につく害虫を勉強します。香菜にはアブラムシがつきます。どうすれば良いかみんなで話し合い、いくつかの方法を行ってみます。(注:農薬は使わないこと)薬草を煮出した(煎じた)液汁をつくり試してみましょう。そしてその次に天敵の存在を勉強しましょう。アブラムシがつくとそれをねらってテントウムシがきます。テントウムシがアブラムシを食べてくれるのです。その他、カエル類、ヤモリ・トカゲ類、クモ類、なども害虫を食べてくれます。このように自然循環について学習します。ここまで理解できるようになれば、次は少し栽培の難しいものにチャレンジしていきましょう。
- 環境教育としての有機農業の実践授業では農薬および化学肥料の使用は禁止し
ている。
環境教育と一言でいっても範囲はとても広いため、以下の順番で始めるとよいと思います。進め方の一例として参考にして下さい。
1. ゴミ問題
• ゴミを出さない工夫をみんなで話し合う
• 出てしまったゴミの分別方法を考える
• リサイクル、再生方法の工夫
2. 保存林活動
現在コスタリカも開発が進み保護されていない森林が減少する傾向にあります。森を守る大切さ
を学習します。苗木を育てるところからはじめます。
• 挿し木をする
• 身近なところから樹木の種を採取し、栽培する。
* 定期的に観察し栽培記録をとる。
3. 昆虫の生態観察学習
• ある一つの昆虫を選んでその生態を調べる。
例:蝶(卵、幼虫、蛹、成虫)の変態の過程を観察し絵日記を描く。
4. 有機農業 上記